季節感

あけましておめでとうございます。新年も早二週間が過ぎたけどこっちにいると新年感が殆どない。長期休暇を取ると鈍るんじゃないかっていう強迫観念的な思いがあって2日から仕事してたから尚更だったけど、やっぱり正月をドーンと迎えるのは日本独特の文化な気がする。例えば新年の特番だってそうだ。こっちじゃ新年だからってあんなお祝いムードにまみれたテレビ番組なんてない。日本はそうやって色々な時期に色々に明確な区切りを設けて時間を過ごしてる気がする。大体どの季節だって明確に迎えるようになってる。こっちじゃまあ一年中暑いってのもあるけど新年だから、夏だから、なんてものはない。大体曖昧だ。クリスマスなんて酷いもんで毎年9月にはどこもクリスマスの飾り付けが始まる。そして1月も半ばを過ぎた今でさえ飾り付けが残ってるところがちらほら見える。

どっちが良いという話でもないけれど、俺はやっぱり生まれ育った環境だからってのもあるだろうけど、季節季節でぴっちりと追いつ迎えつする日本の文化が居心地良い。大晦日のカウントダウンに関しちゃ日本の盛り上がり方は今ひとつというか、割合厳かに夜中から2年参りだの除夜の鐘だのと儀礼的な方向にフォーカスしてるから、そこだけはなんていうか、もっと盛り上がればいいのにとは思う。こっちなんかだと街中至る所で爆竹を鳴らしてるし、なんだったらうちの窓の高さくらいで爆発する結構巨大な打ち上げ花火だってあがってる。毎年それで何人か死ぬから怖いっちゃあ怖いんだけど、新しい年を迎えるにはこれ以上ないくらいエネルギッシュでたまらなく面白い。

だからここ数年年末年始に日本に帰ることはない。日本の年越しはそばと餅くらいしか魅力がない。それくらいなら世界中どこでも手に入る。でも新しい年を迎えるエネルギーは日本じゃ得られない。なんて言いながら去年末の年越しは23時半頃酔っ払って寝てそのまま新年を迎えたんだからまあ箸にも棒にもかからない話だ。

今年は何をしよう。一年の計は元旦にありなんていう言葉があるもんで、それに従って数値的な目標は立てたんだけど、こうなんていうか、精神的なタチ方というか、心構え的なところがまだ全然煮詰まってない。シャバシャバだ。これはおそらく今年一年かけて弱火でじっくりと煮込んでいくパターンなのかなとなんとなく感づいている。

今年もよろしく。